スティーブ・マックイーンの渋さを学びたい。美脚をガールフレンドするダスティン・ホフマンのチキンさにも学びたい。
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ゲッタウェイ~The Getaway~スティーブ・マックイーン Shotgunアクション ペキンパー監督
『ゲッタウェイ』監督: サム・ペキンパー
子供の頃にTVで見たきりだった。
なってみたい職業のトップが「銀行強盗」の自分としては、もうサイコーだった。
もしこの時代に生きていたのならば、ぜったいに自分も銀行を襲撃したろうなっ、とさえ妄想した。
と同時に、幼児期の感性ではちょっと理解の及ばないシーンにも唸らされた。とりわけ、メインストーリーとは別にすすむ三角関係。獣医を営む白人男性と淫乱そのものといってよさそうな獣医の妻。そこに強盗団からはぐれてきた男がからむ。妻は見たところ銃で脅されその男とセックスをしていることになっている。夫は見たところ椅子に拘束され妻と男との野獣のごときセックスを見るというはめになっている。そしてその「見たところ」という表面なり社会規範のような概念が、メインストーリーの主人公たち(マックイーンとアリ・マッグロー)のほうにも及んでおり、そちらでも「見たところ」夫婦のような生活をこれまで送っていたのだが……といった前提がボロボロと崩れてゆきもとあった夫婦のような関係や規範とはいったいなんぞや、あるいはその規範が気持ちいいのか不幸のもとなのかといったぐあいに、いろいろ考えさせてくれた。
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町山智浩の映画塾!「ブリット」<予習編> 【WOWOW】#164
町山智浩の映画塾!「ブリット」<復習編> 【WOWOW】#164
『ブリット』監督: ピーター・イエーツ
やはり子供の頃にTVでみたきり。
有名な車のシーンというわけで、室内音響の低音をフルに上げ爆音で視聴してみた。自分は特にスピード狂ではないので、これまでカーアクションを売りにした映画などもまるきし見ておらず比較する柱を持たないのだけれども、見ていて感じたことは、楽しんだというよりとにかくビビった。『トランスフォーマー』が100だとすると、2000ほどこちらの想像力をくすぐってきた。タイヤから出る臭そうな煙やら、車体がコーナーで軋みそのバランスを保とうとする計算を越えたハンドル操作などなど、現実にハンドルを握ったことがある自分の日常があるゆえにこちらの想像力をことさらくすぐるということだろうか。技術的な機械による暴力的なデジタルイメージにすっかり慣れていただけに新鮮だった。
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1999 TV Trailer for the movie "Gloria"
『グロリア』監督: ジョン・カサベテス
『レオン』の原型なのでは?ともありました。
生まれて初めてチャンドラーの『長いお別れ』を読んだとき「これがハードボイルドかっ」とその驚嘆した理解方として、自らの私生活を小説にかせねて真似したくなったように、映画におけるハードボイルとはこの ジーナ・ローランズのことなのだとシビれまくった。
ハンフリーボガードやマーロンブランドやジャックニコルスンや松田勇作など比ではなかった。
もちろん自分がいよいよ中年の域に達したということがこの映画を絶賛したくなる理由なのかもしれない。だとしても、ある種の諦観、己の寿命を逆算する的な察知というか本能というのか、中年女性の見せる所作に美学を感じてつい肯定したくなるゆえんがこの映画にたっぷり詰まっていた。とりわけ男性ハードボイルドものにはない「他人の子供」とのからみにおいて「マム」といってなついてくるガキを、冷たくあしらってやるとか一人前の男としてあつかってやるといった所作の見えない領域に、なにやら「母性」などと表現しては不思議とチープと思えてしまうような何かが、映画がすすむうちに強くなってくる。その意味でいうとラストはなにか足んない。
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Straw Dogs (1971) - Trailer
Barry Evans and Susan George
スーザン・ジョージの美脚とメロンがステキだったので検索したのですが、『DIE SCREAMING MARIANNE』という謎めいた結果に、とりあえずほしい物リストに入れてみました。なんにしてもスーザン・ジョージの色気あっての『わらの犬』だと思ってます。
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『わらの犬』監督: サム・ペキンパー
タイトルは、『天と地は無常であり、無数の生き物をわらの犬として扱う。賢人は無情であり、人間たちをわらの犬として扱う』という老子の『語録』から引用したもの。わらの犬は、“護身のために焼く、取るに足らない物”という意味。とウィキペディアには出ていた。それほど自分にとっては謎のタイトルで、このたびはNHKでたまたま視聴した。
名作とあるので当たり前だけれどとにかく素晴らしかった。素晴らしかったということは見ていて何度も裏切られたということであるとともに、自分もダスティンホフマンとおなじくチキン野朗だということ。そしておなじチキン野朗でありながら、自分の場合はそのチキン野朗という看板さえじつにいいかげんな安物であるということ。けれど、どれだけ安物かという実態は現代ではなかなか晒される機会が少ないためいきおいこうした映画を見て映像によって心理解剖された気になってしまう。
『マシニスト』監督: ブラッド・アンダーソン
レンタルDVD屋さんでおすすめの見出しとしていて手にしたけれど、大失敗だった。この映画の為にあんなに激痩せしてしまったのだとしたら気のどくだとさえ感じた。後半は特に何度も早送りした。