東尾張乱射事件

【次回の記事予定】「お金」で「愛情」や「友情」が買える『脳内麻薬 ドーパミンの正体』を読んだ感想。

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Owari Ranshajiken

ざわざわざわざわ

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レベッカ・ポールソンのお告げ―13の恐怖とエロスの物語 (文春文庫)

レベッカ・ポールソンのお告げ―13の恐怖とエロスの物語 (文春文庫)


『レベッカポールソンのお告げ』13の恐怖とエロスの物語(13人の作家)

 上質ではない。さりとてB級だと一口に言えない味わいの短編集。作家の偏執性をよりスマートな物語にするとこうした短編になるのかもしれない。

 まずタイトルにある短編からして不条理だった。淡々と主婦業をつづける主人公。彼女の頭骨には拳銃で打ち抜いた穴があいている、というぐあいに。



無頼化する女たち (新書y)

無頼化する女たち (新書y)

『無頼化する女たち』水無田気流<みなしたきりう>(著)

『黒山もこもこ抜けたら荒野』水無田気流(著)

 最高だった! 70年代に生を受けた著者、あるいは「おんなたち」の静かな戦いのいくつかがものされていた、と僕は解釈。

 こないだ見た、『ロゼッタ』リュック・ダルデンヌ(監督)という映画をどうしても重ねたくなった。貧乏で、女で、まだ幼いロゼッタ。女であり童女ということもあってか彼女に幾らかの金銭でも施そうか、という輩もいる。んが、ロゼッタは断固として固辞する。なにがなんでも正規に働いて生活費を捻出しようとする。



『アイアムアヒーロー』2花沢健吾(著)マンガ

 とくにスピリッツを毎週読んでいるわけではないから、この2巻までの展開で何かを語ることなどできない、というかこのゾンビ系を描くタッチのなんと魅力的なことか。切実に3巻が待ち遠しい。




女性学との出会い (集英社新書)

女性学との出会い (集英社新書)

『女性学との出会い』水田宗子(著)

 著者自身の遍歴を語る前半は面白く読んだ。そのあとは女性学の「学」が権威として「なぜ権威」なのかを語る探求もなく、とても時間を潰して読むような書物にはなっていなかった。





遺言―桶川ストーカー殺人事件の深層

遺言―桶川ストーカー殺人事件の深層

『遺言 桶川ストーカー事件の真相』清水 潔(著)

 埼玉県の駅前で起きた女子大生殺人事件<1999年10月>

 犯人を警察ではなく、雑誌フォーカスの記者である著者が、丹念な独自調査で突き止めるにいたる詳細。警察は保身のためにあえて捜査をしないというちょっと考えられないような経緯が書かれてあった。

 無能すぎる警察。もっと無能な記者クラブの面々。著者の言葉でいうところの「警察記者たち」、御用聞きということになる。

 ちなみになぜかこの本は廃刊になっているという不思議。かろうじてアマゾンのマーケットプレイスでしか手に入らない。なぜだ?

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